日記・繭の記憶/Cocoon Memories

アーティスト荒木珠奈の2018年夏予定の展覧会(インプリントまちだ@町田市国際版画美術館)にむけて、蚕を飼ったり、制作準備等の記録です。

かいこ飼育日記(8日目)

画像に含まれている可能性があるもの:植物、自然、屋外

8/30 '17(8日目)昨夜、寝る前に蚕たちを見たら、葉の葉脈に沿って並んでました。そして眠の状態(頭をあげて動かない)になっています。葉脈にいるのが好きなのは、脱皮する時にしっかり足で葉脈を掴めて安定するから?
朝には、数頭が脱皮したようです。皮もあったし、頭も先が黒から黄色っぽい色に変わって大きさも大きくなっています。まだ先が黒い子達は、じっと眠状態です。
眠(みん)は、眠っているようにみえるからそう呼ばれているだけで実際は、新しい皮が今の皮の下にできるのを待っている状態、なのだそうです。

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎

かいこ飼育日記(7日目)

画像に含まれている可能性があるもの:植物、屋外、自然

8/29  '17 (7日目)すでに大きい子は13mm。昨日の朝、1頭ぐったりと全く動かない蚕がいました。死んでしまったようでした…。病気だとまずいので、隔離しました。でも、夜に見たら動きました!死んでいなかった〜(眠状態だったのでしょうか)
それと昨日は、お友達が2組きて計6頭が里子に出ました。そのうち3頭はMunchy,Crispy,Bunchyと命名されたそうです。😁
うちはまだ40頭近くいるので、名前のつけようがありません。

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎

かいこ飼育日記(6日目)

画像に含まれている可能性があるもの:植物、屋外、自然

8/28 '17(6日目)今朝、脱皮したのかどうか観察したけど、皮が見つけられずがっかりしていたけれど、午後になって皮らしきものを沢山みつけました。今朝は、元気に桑をたべていて明らかに昨夜と様子が違ったのでした。やはり眠と脱皮をへて、2令になったようです。 写真の真ん中の小さい子は、今夜あたりに脱皮する蚕。体の色が、光っているように見え動きが止まっています。

古事記に蚕が出てくると今日知りました。
スサノオが八つ裂きにしたオオゲツヒメの体の、頭から蚕、目から稲、耳から粟、鼻から小豆、陰部から麦、尻から大豆が生まれたそうです。 

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎

かいこ飼育日記(5日目)

 

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8/27 '17(5日目)かいこは繭を作るまでに4回も脱皮します。孵化から4日で、最初の眠に入り脱皮をするようです。確かに体が白くなってきて、桑を食べなくなり、動かなくなってきました。脱皮が終わるまでは、1日かかるそうです。孵化が2日遅れたかいこもいるので、その子達はまだ元気に動いています。大きい子達は、明日の朝には脱皮しているでしょうか。

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎

かいこ飼育日記(4日目)

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8/26 '17かいこ飼育日記  

(4日目)日本から送ってもらった際に入っていた封筒。「第四種蚕種」というハンコが押してありました。日本の実家からアメリカまではEMSで海を越えてやってきました。国際郵便で虫の卵を送るのは、違法ではと思っていたので「内容物に、蚕の卵とは絶対に書かないで」と頼んでいましたが… 実際、郵便局のサイトで調べたところ、なんと蚕は国際郵便で送れる事になってました。
「みつばち、水ひるおよび蚕
害虫の寄生虫および捕食虫であって、害虫駆除の用に供し、かつ、公認の施設の間で交換するもの」
以上は、送れる生き物です。
気になる「水ひる」はwikipediaを読んだところ、外科医療用なのでしょうか。
ちなみに蚕の卵は、植物の種に似てることから「蚕種」と呼ばれるのだそう。

仕事場の同僚の中国人Yuyuに、蚕を飼い始めた事を話すと「アメリカでは買えないの?」と早速ググり。売ってました。しかも、$0?
https://www.coastalsilkworms.com/
日本でしか手に入らないと思い込んでました…すみません、家族。

Yuyuは最初「家の中に虫がいるって怖いー」とか言ってたくせに、ネットを見ながら「南アフリカの蚕!? これを私が買うから、タマナ少しもらうってどう?」
(えっ 本気?)
少ししたら「あー私、一週間後にキューバ行くんだった。だからダメね」なんて、言ってました。笑

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎

かいこ飼育日記(3日目)

 

 

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8/25 '17(3日目)かいこは、上へ上へといく習性があるそうですが、乾燥で葉が縮れるせいか、一番上よりも2枚目の葉の上や裏にいることが多いようです。体が少し大きくグレーになってきてきました。朝、蓋をあけると独特の懐かしい匂いがします。小学校の時に飼ったことを思い出します。最後の卵も孵化しました!

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎

かいこ飼育日記(2日目)

8/24 '17(2日目)朝6時半、昨日あげた桑の葉はかなり乾燥して、縮れています。昨夜採ってきて、水をくぐらせておいた新鮮な葉に取り替えました。容器もタッパーウェアに替えました。段ボールだと、乾燥しすぎるようです。(気温20度、湿度65%)砂粒大のフンも出てます。

卵の入れ物に新しい葉と、湿らせたキッチンペーパーを入れて、ラップで軽く蓋をする。孵化には湿気が必要なのだそうで、葉をかぶせた時点で、数分後に2個孵化したのでびっくりした。キッチンペーパーと蓋をした後は、桑の葉のお布団の下で合計9匹も孵化した。孵化率100%になるのか。孵化しない卵もあるのでは無いかと予想していただけに、驚きです。

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎

 

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