日記・繭の記憶/Cocoon Memories

アーティスト荒木珠奈の2018年夏予定の展覧会(インプリントまちだ@町田市国際版画美術館)にむけて、蚕を飼ったり、制作準備等の記録です。

繭玉飾り、(ひとり)どんと焼き

小正月の頃、日本の様々な地方で繭玉飾りがつくられます。養蚕が盛んだった時代には

、豊蚕を祈ってつくられたそうです。

現在ではそのお餅を焼いて食べると無病息災といわれ、去年のだるまさんやお札などを焼く、どんと焼きの火であぶって食べます。

私の地元の多摩地区でも行われているのに、実際には見たことがなかった繭玉飾り。アメリカ在住で行くことができないので、自分で作ってみることにしました。

ホームベーカリーで作ってあったお餅を蒸しなおし、繭型にして、拾ってきた枝につけました。乾いていないお餅は結構重く、バランスがとても悪いです。枝が倒れないようにするために、花瓶の方を重くして倒れないようにしました。実際は、臼の真ん中の穴に差すことが多いようです。

 

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下の写真は、羽村市郷土資料館からお借りしました。地方によって、みかんを付けたり、根元に大きな団子を差したり、だるまを置いたりするようです。羽村市は、絹糸をかけるところが変わってます。

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見慣れすぎてルーツを考えたことがなかった、この手の飾りも繭玉(餅花)だったのですね。

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そして1週間後の、(ひとり)どんと焼きです。火がガス台なのが残念なのですが…

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⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎