日記・繭の記憶/Cocoon Memories

アーティスト荒木珠奈の2018年夏予定の展覧会(インプリントまちだ@町田市国際版画美術館)にむけて、蚕を飼ったり、制作準備等の記録です。

かいこ飼育日記(29日目)

f:id:arakitamana:20171018191422j:plain

f:id:arakitamana:20171018191502j:plain



 

 

 

 

 

 

 

9/22 '17 (29日目)40頭、全頭が繭作りに入りました。完成している繭もあります。

かいこは繭作りが始まってしばらくすると、最後のフンとおしっこをします。繭の中ではしません。えらい!
最後のおしっこは、トロミがあって見ると結構びっくりします。

すぐに繭を作る場所を決められるかいこと、ずっとうろうろして、すでに先客がいる枠の中に入ってみたり出たりしているかいこもいました。3頭で1箇所に入って、狭そうに、お互いの背中に糸を張ったりしてて、どうすんのあなた達…と思った事も。

今朝は、まだ場所を定められない2頭を移動してあげました。なかなか決められずに、まぶしの上面だけに糸の膜が増え続けていたし、体も小さくなってきていて、このままだと繭を作れずに糸を使い果たしてしまうのでは…と心配になったので。
移動してあげたら、すぐに落ち着いたみたいで繭作りに入りました。
今日中にも、幼虫の形は見えなくなるでしょう。白くて、つまむとむにゅむにゅしたあの状態のかいこ達がいなくなるのね、と思うと寂しいものです。

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎