日記・繭の記憶/Cocoon Memories

アーティスト荒木珠奈の2018年夏予定の展覧会(インプリントまちだ@町田市国際版画美術館)にむけて、蚕を飼ったり、制作準備等の記録です。

かいこ飼育日記(14日目)

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(14日目)4令になってからモリモリと食べています。

中国から日本へ伝わってきた養蚕。技術改良と開国をへて、横浜港から良質な絹糸が輸出されるようになりました。養蚕農家の多かった八王子から横浜までは、日本の「絹の道」(シルクロード)と呼ばれ、明治時代には最盛を迎え、絹糸はなんと日本一の輸出品であったそうです。人々は生糸を、人力や馬に乗せ、絹の道を運びました。当時、フランスやイタリアでも養蚕は盛んだったそうですが、病気で蚕が全滅。中国もアヘン戦争の影響でダメ。という事情も手伝って、日本からの生糸が買われました。
そして明治22年にこのルートに鉄道が敷かれた頃から、八王子から横浜までの「絹の道」は衰退していったそうです。

⭐︎2018年夏「インプリントまちだ展2018」町田市立国際版画美術館にて開催予定⭐︎